御所実 初V王手、エース竹山暉通算10T!銀メダルもういらない

[ 2015年1月6日 05:30 ]

後半27分、タックルをかわし独走トライをあげる御所実・竹山暉

第94回全国高校ラグビー大会第6日 御所実40―14京都成章

(1月5日 花園ラグビー場)
 第94回全国高校ラグビー大会準決勝2試合が5日に行われ、御所実(奈良)は京都成章(京都)との古都対決に40―14で完勝し、2年ぶりに決勝に進んだ。今大会目玉のWTB竹山晃暉(3年)が突破役でチャンスを演出し、後半27分には60メートル独走のダメ押しトライを挙げた。Aシードの東福岡(福岡)は尾道(広島)の接点の激しさに苦しみながらも、後半に突き放して40―12で勝利。決勝は7日午後2時にキックオフとなる。

 御所実の銀幕スターは黒子に徹することもできる。大会注目のWTB竹山晃暉が準決勝で引き立て役に回った。突破役で敵を引きつけ、周囲を走らせる。敵陣ではアタックを控えめにしてFWに任せた。チームはモール攻撃でトライを重ねた。

 「今まで自分が行くことが多かったけど、周りを動かせられた。御所実は僕だけじゃないことを見せられた」

 もちろん、決定力はずば抜けている。後半27分、ボールを持つと瞬時にトップスピードへ。ディフェンスのギャップを突いて60メートル独走トライを奪った。40点につながる1本で大会通算トライを10とした。毎週のように合同練習をする“兄弟校”に大勝し、2年ぶりの決勝進出。やっと、あの舞台に戻ってきた。

 「ただいまという感じです。去年は花園に出られず悔しい思いをした」

 イケメンWTBの脳裏にあるのは、昨年度の悔しさだ。一昨年は1年生ながら決勝進出の原動力となり大器と騒がれた。だが、2年時は奈良県大会で天理に敗戦。中学3年で全国優勝を経験している逸材が、勝負の厳しさを思い知らされた瞬間だった。

 チームも、そのつまずきを大きな教訓として受け止めた。竹田寛行監督は花園を逃した日が記された新聞を、グラウンド脇のホワイトボードに張り続けた。「練習がうまくいかない時、あれを思い出そうと言ってきた」とSH吉川主将。天と地の浮き沈みを経て、この代は成長した。

 決勝の相手は東福岡。花園では初対戦だ。試合後半に右膝を痛めた竹山暉は「審判の笛が鳴ったら倒れるまでやりきる」と宣言した。「2年前の忘れ物を取りに行く」と決意は固い。過去、花園で準優勝2回。今夏の全国7人制大会も準優勝だった。もう銀メダルはいらない。

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