9区8位から…中大 アンカー左膝痛で大失速19位

[ 2015年1月4日 05:30 ]

ゴールする中大・アンカー多田。まさかの大失速でシード権を逃した

第91回箱根駅伝

(1月3日 箱根・芦ノ湖~東京・大手町、復路5区間109・6キロ)
 名門・中大がまさかの大失速で3年ぶりのシード獲得を逃した。9区までシード圏内の8位につけていたが、左膝を痛めていたアンカーの多田要(4年)が区間20位の大ブレーキで19位に沈んだ。山梨学院大は11位で引き継いだアンカーの兼子侑大(4年)が区間3位の快走で9位に導き、3年ぶりのシード復活を果たした。

 伝統の赤いたすきを何とかゴールまで運んだ。途中棄権で記録なしに終わることだけは避けた。ただ目の前に見えていたはずのシード権ははるか遠くに逃げた。最後にゴールの大手町に帰ってきた多田を、中大の選手たちは唇をかみしめ、無言で出迎えることしかできなかった。

 まさかの失速劇だった。往路10位から箱根をスタートした6区の谷本(2年)が区間6位の走りで8位に押し上げると、続く3選手も8位をキープ。3年ぶりのシードはもちろん、目標の6位も狙える好位置につけていた。

 異変が起きたのは最終10区。5キロすぎ、多田の左膝を激痛が襲った。急激にペースダウンし、次々と後続のランナーに抜かれた。左太腿を叩き、水をかけて、懸命に足を前に出そうとしたが思うように動かない。シード圏から後退すると、そのままずるずると最後尾へ。最後は走り切るだけで精いっぱいだった。

 倒れ込んでゴールした多田は車イスに乗せられて医務室に直行。さらに病院で検査を受け「オーバーワークによる左膝痛。3日間の安静が必要」と診断された。

 過去2年、箱根を走っている多田の左膝は、昨夏に疲労骨折で手術した左すねをかばううちに、2カ月前から痛みが出ていた。それでも10月の予選会に出場し、練習も他の選手と同様にこなしており、浦田監督は「最後は4年生に締めてもらいたい」と起用に踏み切った。しかし、レース前のアップ時に、多田は左膝に違和感を感じ、付き添いの仲間には不安を漏らしていたという。もはやメンバー変更ができるタイミングではなく、スタートラインに立つしかなかった。指揮官は「残念。結果的には私の責任です」と自らを責めた。

 最多14度優勝の名門は近年苦戦が続く。これで3年連続の予選会行きになる。8区区間3位と奮闘した主将の永井(4年)は「間違いなく力は付いている。きょうの悔しさを忘れずに、来年の糧にしてほしい」と後輩たちに名門復活を託した。

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