東洋大 服部勇馬 総合Vを“東京五輪でメダル”第一歩に

[ 2015年1月1日 13:16 ]

ダルマを掲げ、健闘を誓い合う兄の服部勇馬(左)と弟の弾馬

第91回箱根駅伝 1月2、3日

 東洋大新エース・服部勇馬が見つめるのは箱根の頂ではなく、そのはるか先だ。「箱根で優勝するよりも区間賞を獲るよりも、五輪でメダルを獲ることが大事で、重要。箱根は自分の将来のための通過点で大事な大会」。20年母国開催の夢舞台でのマラソンメダリストになる――。壮大な物語の1ページとして、総合優勝の立役者となる。

 2月の熊日30キロロードレースで1時間28分52秒の日本学生記録を樹立。先輩である設楽啓太の記録を1分3秒更新し、自信を深めた。「誰になりたいという選手はいない。日本記録を出さないとメダルはないので、世界に目を向けてやっていきたい」と目標は日本最速ランナーだ。夏場は40キロ走など長い距離の練習に取り組み、クロスカントリーコースで走りのフォームを改善。15年世界選手権(北京)、16年リオデジャネイロ五輪を見据え、来年2月の東京マラソンに出走を予定している。

 心優しき兄の一面もある。4位に終わった全日本大学駅伝では弟・弾馬(2年)と1区、2区で兄弟でたすきリレーした。しかし、駒大の村山謙太、城西大の村山紘太の実力派兄弟と1区を走った弾馬はトップと1分10秒差の10位。自身は区間賞の力走で2位に押し上げたが、先頭の駒大との差を縮められなかった。弟を気遣い「自分の力を発揮できなかったのが敗因」と反省。そして、放心状態の弟に代わり「村山兄弟を気にせず自分のペースで行ければよかったが、レースの不安が隠しきれず、走りに出てしまった」と取材陣に対応した。

 今年の箱根路は花の2区で区間3位。駅伝の優勝を初めて経験し、今後の走る道をマラソンに定めた。村山ツインズとの兄弟対決も話題を集めているが、「箱根は注目度が高い」とそれも力に変える。「エースらしい走りで優勝に導けるよう走っていければいい」。世界へと羽ばたく走りを箱根で見せつける。

 ◆服部 勇馬(はっとり・ゆうま)1993年(平5)11月13日、新潟県十日町市生まれの21歳。中里中で陸上を始め、仙台育英高では2年時に全国高校駅伝1区3位、3年時に高校総体5000メートル5位。1メートル76、60キロ。自己ベストは5000メートルが13分53秒33、1万メートルが28分22秒43。血液型O。

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