慶応 修造おい熱血トライ!1m90のロック辻、自称「熱いタイプ」

[ 2014年12月31日 05:30 ]

<コザ・慶応>前半28分、右中間にトライを決める慶応・辻

全国高校ラグビー 慶応43―5コザ

(12月30日 東大阪市・花園ラグビー場)
 2回戦16試合が行われ、慶応(神奈川)はコザ(沖縄)を43―5で下した。元プロテニス選手の松岡修造を叔父に持つロック辻雄康(3年)は前半にトライを挙げるなど、叔父譲りの熱いプレーで勝利に貢献した。国学院久我山(東京第1)は日本航空石川(石川)に44―0で完勝した。

 自称「熱くて闘争本能にあふれるタイプ」。偉大なテニス選手のDNAを受け継ぐ辻が大舞台でも本領を発揮した。前半28分、ゴール前5メートル地点のラックからボールを拾うと、最後は相手FWの守備を振り切りながら右中間に転がり込んでトライ。「ラインが近いのが見えたので、自分でやりきろうと思っていた」と満足そうに振り返った。

 95年ウィンブルドンで8強に入った松岡は母の弟。物心ついた時には引退していたが、辻自身も叔父が大きな足跡を残したテニスも少し経験した。ラグビー経験者の父の影響で小学4年から始めたラグビーにのめり込んでいったが、松岡のことは同じアスリートとして「気持ちとかスポーツに対する思いを尊敬している」という。今大会開幕前の24日にも近所に住む松岡に会い「頑張れよ」と熱く背中を押されて初の花園に乗り込んできた。

 ラグビー伝統校も近年は優勝に手が届いておらず「優勝を目標にして準備してきた」と鼻息は荒い。視線の先は第34回大会以来60大会ぶりの全国制覇だけ。頼れる男が熱くチームを引っ張っていく。

 ◆辻 雄康(つじ・たかやす)1996年(平8)10月28日生まれの18歳。小学4年生から慶応ラグビースクールで競技を始める。元プロテニス選手の松岡修造は母の弟で叔父にあたる。持ち味は高い身体能力を生かした突破力。目標の選手は松島幸太朗(サントリー)。1メートル90、100キロ。

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2014年12月31日のニュース