秋田中央、土橋で初戦突破!ボート部仕込みのパワー光った

[ 2014年12月29日 05:30 ]

<秋田中央・若狭東>前半、タックルを受けながらも前進する秋田中央・土橋

第94回全国高校ラグビー第2日

(12月28日 東大阪市・花園ラグビー場)
 1回戦11試合が行われ、秋田中央(秋田)は若狭東(福井)を39―24で下し、2回戦進出を決めた。かつてボート選手だったCTB土橋永卓(3年)は1トライに絡む活躍を見せ、初戦突破に貢献した。黒沢尻北(岩手)は43―5で土佐塾(高知)を退けた。
【日程と結果】

 持ち味を発揮した。前半7分、秋田中央は自陣10メートルから左に展開し、ボールを受けた土橋が相手FWを振り切りながら大きくゲイン。最後はFB船木につなぎトライを演出した。古谷監督は「土橋は突破力を発揮した」と満足げにうなずいた。

 秋田中央の攻撃の要とも言える土橋は異色の経歴を持つ。小学生からラグビーに親しんだが、同時に水泳と日本拳法にも打ち込んだ。中学ではボート部に所属し、全国大会にも出場した。ボートを続ける道もあったが、兄・玄昇さん(21)が秋田中央OBで花園に出場した経歴を持つことから自然とラグビー部の門を叩いた。ボート漕(こ)ぎは腕だけでなく背中や脚も使う全身運動のため、「ボートで培ったパワーは今も生きている」という。50メートルを6秒2で走る俊足の持ち主だが、相手に当たり負けしないパワーも持ち合わせている。

 初めての花園に「めっちゃ緊張しました」と明かしたが、応援に駆けつけた玄昇さんに「落ち着いて頑張れ」と声を掛けられて冷静さを取り戻した。3年前に兄が成し得なかった初戦突破を果たし「次も失敗を恐れずに攻めたい」とさらなる進撃を誓った。

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