宇野 最後フラフラ…滑り切り2位 “飛び級”世界選手権出場も

[ 2014年12月28日 05:30 ]

2位に入った宇野のフリー演技

フィギュアスケート全日本選手権第2日 男子フリー

(12月27日 長野市ビッグハット)
 フィニッシュを取り終えると、膝に両手をついた。17歳の宇野が苦もんの表情を浮かべる。キスアンドクライでも肩で息をするしぐさが収まらない。ジュニアより30秒長いフリーの4分半の演技。「足全体が力尽きていて、3本目のジャンプの後、ヤバイかなと思った。よく最後まで滑り切れた」。とはいえ、フラフラになりながら165・75点。合計251・28点で2位に入った。

 今季飛躍の象徴の4回転ジャンプを最初に決めた。後半の連続3回転で手をつく場面があったが、全体的に演技をまとめられたのは自信のたまものだった。2週間前のジュニアGPファイナルで優勝し、帰国後に一つ壁を乗り越えた感覚をつかんだという。「帰ってすぐに練習してモチベーションが違った。なんか自信がついたな」。中学卒業時から17センチ伸びて1メートル58になった身長と同様、力をつけている。

 世界選手権切符の可能性もあるが「僕は考えていません。世界ジュニアに出ようと思っています」と明言した。ただ山田満知子コーチは「連盟の方と話し合ってから」と含みを持たせた。いずれにせよ、次世代のエース襲名を印象付けたのは間違いない。

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2014年12月28日のニュース