羽生“異次元V”も悔しさいっぱい「不完全燃焼という気持ち」

[ 2014年12月27日 23:35 ]

<男子フリー>演技を終え、コーチと抱き合う羽生

フィギュアスケート全日本選手権

(12月27日 長野市ビッグハット)
 全日本選手権で高橋大輔以来となる3連覇を達成した羽生結弦(20=ANA)だが、満面の笑みを浮かべることはなかった。「優勝自体はうれしいが、サルコーをミスしてしまったのと、かなり抑え気味でフリーを通していたので、悔しいというか、不完全燃焼という気持ちです」。

 冒頭の4回転サルコーで転倒した。その後のジャンプは決め、2位・宇野昌磨(17=中京大中京高)に30点以上の差をつけて優勝を果たしたが、王者のプライドが笑顔を許さなかった。「最後のルッツはシニアの意地をみせました」。宇野への対抗心もチラリとのぞかせた。

 来年3月に行われる世界選手権(中国・上海)代表の座はしっかりと手にした。「ノーミスしたいという気持ちはあります。ただ、ノーミスすることが全てではないですし、ノーミスするために何をしていくべきか、また、いい演技をするために何をしていったらいいか、ということを毎日、過程を大事にしながらやっていきたいと思います」と羽生。さらなる高みを目指し、その視線を早くも次なる戦いに向けていた。

続きを表示

2014年12月27日のニュース