サントリー「府中ダービー」快勝!初先発新人が“影の支柱”

[ 2014年12月14日 05:30 ]

前半、突進するサントリー・真壁

ラグビートップリーグ第2ステージ第3節第1日

(秩父宮ほか)
 6試合が行われ、東京都府中市制施行60周年記念試合として開催されたA組のサントリー―東芝はサントリーが32―16で、府中市に本拠を置くチーム同士の「府中ダービー」を制した。代名詞のアグレッシブ・アタッキングラグビーで5トライを挙げた中、日本代表プロップの垣永真之介(22)がトップリーグ初先発でチームを下支えした。パナソニックは29―27で神戸製鋼に逆転勝利。「ウルトラファミリーデー」と銘打たれた秩父宮で昨季の4強が2勝1敗で並び、優勝争いは混戦模様となってきた。

 縁の下の力持ち。そんな言葉がピッタリの活躍だった。3番で初先発した新人の垣永は「FWで勝利できた。今まで以上に機能した」と5トライ中4つをバックス陣が挙げた中でも言い切った。

 さまざまな攻撃オプションをつくり、常にボールを動かすのがサントリーのスタイルだが、FW陣の働きは欠かせない。象徴的だったのは前半34分。ラックで相手を圧倒したことでSH日和佐がNo・8ツイにつないで大きく突破。最後はWTB中鶴の逆転トライにつなげたシーンに、大久保監督も「ボールに触ってなくても、そこに走り込むFWの動きが効いた」と陰のヒーローを称えた。

 11月の日本代表欧州遠征ではスクラムで圧倒され「身の程を知った」という垣永。普段は寡黙な早大前主将も、スクラムで「人生を懸けろ!」など声でも熱く引っ張る。代表、チームともに3番には畠山というレギュラーがいるが「僕はライバルだと思っています」と定位置獲りも宣言した。

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2014年12月14日のニュース