駒大 エース村山、自身初箱根制覇へ 双子弟対決よりチーム

[ 2014年12月13日 05:30 ]

練習する(前列左から)中村、工藤、村山ら駒大メンバー

 第91回箱根駅伝(来年1月2、3日)で7年ぶりの総合優勝を狙う駒大が12日、玉川キャンパスで練習を公開し、エース村山謙太(4年)が自身初となる箱根路制覇へ、フォアザチームに徹する考えを示した。双子の弟で城西大のエース紘太(4年)は前日11日に2区での対戦を熱望したが、兄は兄弟対決よりチームの優勝にこだわる。

 優勝のために走る。エース村山は「弟は2区での直接対決を望んでいるけど、僕はどうやったらチームの優勝に貢献できるか考えている。どこを走りたいというのはない」とキッパリ。その上で「どこの区間でも区間記録や日本人最高記録を狙っていきたい」と学生最強の実力を示す構えだ。

 現時点では2区に起用されることが濃厚。大八木監督も「1時間7分台で来てくれれば」と快走に期待を寄せる。両脚にけいれんを起こすアクシデントに見舞われた今年は区間2位に終わり、チームに流れを引き寄せられなかった。それだけに今回は区間賞の走りでチームを頂点に導きたいという思いが強い。

 明成高ではチームとして駅伝に出たことはなかった。だから1年で出場した出雲駅伝で2位になった際には、先輩たちを見て「泣く必要があるのかな」と疑問に思った。しかし、その後、全日本大学駅伝で優勝し、チームで勝つ喜びを経験。「優勝したいと思うようになった」。村山は出雲駅伝で1度、全日本大学駅伝で4度、優勝を味わったが、最大の目標である箱根路は勝てていない。「4年目。箱根で優勝して監督を含め感謝を伝えたい」と悲願へ力を込めた。

 ◆村山 謙太(むらやま・けんた)1993年(平5)2月23日、宮城県生まれの21歳。明成高卒。箱根は12年2区9位、13年5区8位、14年2区2位。1万メートルのベストは27分49秒94。今年2月の丸亀ハーフでは日本歴代3位、日本学生記録の1時間0分50秒をマーク。1メートル76、55キロ。

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