バレー日本代表が窃盗逮捕 東レの王容疑者、パチンコ店で置引

[ 2014年12月13日 05:30 ]

窃盗の疑いで逮捕された東レ所属のバレーボール日本代表・王金剛容疑者

 パチンコ店で財布を置引したとして、警視庁大崎署は12日までに、窃盗の疑いで、バレーボール日本代表で東レ所属の王金剛(おう・こんごう)容疑者(30)を逮捕した。

 逮捕容疑は、10日午後8時半ごろ、東京都品川区東五反田の店舗で、20代の男性客がパチンコ台に置いていた財布を盗んだ疑い。男性客は台を替えてパチンコをしており、財布の置き忘れに気付いて席に戻ったところ、なくなっていたという。

 大崎署によると、財布には15万円以上入っており、王容疑者はそのうち全ての1万円札14枚を抜き取った後で店員に届けていた。男性客に返却された財布から紙幣がなくなっていたため、店員が110番した。署員が王容疑者に事情を聴くと、盗んだことを認めたという。王容疑者は「財布を見つけたので店に届けようと思ったが、お金がたくさん入っていたのでついやってしまった」と話しており、防犯カメラにも紙幣を取る姿が写っていた。チームは品川区内に宿泊し、当時は自由時間で王容疑者はパチンコをしていた。

 東レの男子バレーボール部は連覇を目指し東京体育館で開催中の全日本選手権に出場。王容疑者が逮捕された翌日の11日の2回戦から登場、創造学園高(長野)に勝って準々決勝に進出した。東レによると、11日昼までに警察から連絡を受け、12日に出場辞退を発表。準々決勝は不戦敗となった。20、21日には三島市民体育館でプレミアリーグの試合を予定している。

 東レは「事実関係を確認中。事実確認がはっきりした時点で処分を検討する」としている。

 日本代表選手絡みでは競泳男子の冨田尚弥選手(25)が仁川アジア大会で窃盗容疑により略式起訴され、帰国後に無実を訴えて裁判を申し立てている。

 ≪開始30分前に会見≫東レの全日本選手権出場辞退に大会関係者は慌てて対応した。第1試合開始30分前の午前10時半。会場では下山隆志実行委員長が緊急会見を開き「全日本選手権出場辞退について報告をいただいた。辞退を実行委員会として受けた」と報告。報道陣はまばらだったため間に合わなかったテレビ局が再度、発表読み上げを頼む場面もあった。

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