流通経大がロスタイム逆転V!広瀬「行くしかない」劇的T

[ 2014年12月1日 05:30 ]

後半44分、逆転のトライを決める流通経大・広瀬

関東大学ラグビー

(11月30日 秩父宮)
 2試合が行われ、リーグ戦1部は流通経大が26―21で中大を破り、2年連続3度目の優勝を決めた。流通経大は2点差を追う後半ロスタイム、ゴール前ペナルティーでフランカーの広瀬直幸(2年)がクイックスタートからインゴールに飛び込み、劇的な逆転トライを奪った。また、対抗戦は既に優勝を決めていた帝京大が48―0で慶大に完封勝利。2季連続の全勝単独優勝を確定させた。

 ラガーマンの本能だった。2分が目安のロスタイムをとうに過ぎた後半44分30秒。ゴール前スクラムで相手が2度目の反則を犯した時、広瀬の足元にボールがあった。「そこにあったので、行くしかないと」。クイックスタートから無我夢中で飛び込み、劇的すぎる逆転トライ。次の瞬間にはもみくちゃにされた殊勲者は「公式戦では大学初トライ。記憶に残ります」と喜びを爆発させた。

 前半はリードして折り返したものの、焦りからプレーが雑になり、後半28分には7点を追う展開に。同35分に途中出場の桑江のトライで2点差とし、同41分には再び桑江がインゴール右隅に飛び込んだが、先に体が外に出たとしてノースコア判定。心が折れそうな状況だったが、CTB木村主将は「まだトライを取るチャンスはある」と叱咤(しった)。15人の強い気持ちがドラマを生んだ。

 4年前からチームを3分化。選手登録の都合上、一年に5月下旬の一度しか入れ替えがない厳しい環境が選手の意識を高め、最近4年間で3度目の優勝。内山達二監督も「古村やWTB杉森は、昨年は下部チーム。競争の中で選手の意識も高まった」と組織の勝利を喜んだ。 

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2014年12月1日のニュース