みなみ 25位後退も…同級生の声援を力に反撃誓う「楽しみ」

[ 2014年11月29日 05:30 ]

通算3オーバーで25位の勝みなみ。4番でアプローチが寄らず首をかしげる

女子ゴルフツアーLPGAツアー選手権リコー杯第2日

(11月28日 宮崎県宮崎市 宮崎カントリークラブ=6428ヤード、パー72)
 みなみちゃん頑張れ!大会史上初めてアマチュアとして出場している勝みなみ(16=鹿児島高)は3バーディー、4ボギーの73、通算3オーバー、首位と11打差の25位に後退した。高麗グリーンに手を焼く中、3日目には高校のクラスメート30人が来場することが判明。声援を力に変えて反撃態勢に入る。67で回ったテレサ・ルー(27=台湾)が首位に立った。
【第2R成績】

 悔しさを通り越して最後は笑っていた。18番の7メートルのバーディーパット。パターをゆっくり動かした勝は緩やかな下りのスライスラインにボールを乗せたが、勢い弱まりカップ手前30センチでブレーキ。インだけで3度の3パットを要して合計19パット。度重なるチャンスを逃しての73に「途中まで絶対アンダーで回れると思っていた。本当にもったいないホールばかり」と頬を膨らませた。

 この日からハンドファーストに構えて引っ掛けていたショットは改善された。だが、グリーンでの“みなみタッチ”がアダとなった。パットはカップを飛び出しそうなほどの強気なタッチが武器。爆発的なスコアを生む時もあるが、今大会は芝目がきつい高麗グリーンとあって勝手が違った。象徴的なのは10番。4メートルのバーディーパットから1・5メートルオーバー。返しのパットは距離が短い分、タッチを合わそうとして転がりが弱くなり、結局、ボギー。2メートル前後を何度も外し、「何で入らないのか分からない」と頭を抱えた。

 ただ、落ち込んでもいられない。3日目には担任の先生が引率して鹿児島高のクラスメート30人が地元から3時間バスに乗って応援に来ることになった。「旗を持って応援に来るみたい」と祖父・市来龍作さんは言う。母・久美さん「乗ってくると調子が出るタイプだから」と期待。頼もしい援軍の到着を待つ勝も「楽しみ。めっちゃ緊張すると思います」とうれしそうに笑った。

 10番では1Wのタイミングが合わず、150ヤード先の林まで転がる「チョロ」。恥ずかしい?一打にも「面白かった。今までで一番短い。小学2年生くらいかな」と笑い飛ばした。首位との差は広がったが、「きのう1オーバー、きょう1オーバーなのであしたはもっといいスコアで回りたい」と16歳はどこまでも前向き。思い描くは、仲間が見守る前での鮮やかなバーディーラッシュだ。

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2014年11月29日のニュース