42歳“大学院生プロ”横田、研究の成果発揮!?9年ぶり首位発進

[ 2014年11月28日 05:30 ]

9番、バーディー締めで首位に並びギャラリーの歓声に応える横田

男子ゴルフツアー カシオ・ワールドオープン第1日

(11月27日 高知県安芸郡 Kochi黒潮CC=7315ヤード、パー72)
 順大大学院生とプロゴルファーの二足のわらじを履く横田真一(42=サクセスプロ)が66で回り、首位スタートを切った。修士論文の作成に追われ、ゴルフの練習は不足気味だが、自身の研究を生かしながらスコアメーク。9年ぶりの首位発進で“横田理論”の信ぴょう性を証明した。石川遼(23=CASIO)は69で13位。首位と3打差の上々の位置につけた。
【第1R成績】

 13メートル先のカップに消えたボールを見て横田が一番驚いた。最終9番で7つ目のバーディー。9年ぶりの首位発進に「久々に自分じゃないゴルフができた」とおどけた。出だしの10番パー5で第3打をSWで20センチにつけてバーディー。13番でも5メートルのバーディーパットを沈め流れに乗った。来季出場権を懸けた最終予選会(12月4~7日)に向けて上り調子と思いきや、実は最近操るのはクラブでなくパソコンだ。

 順大大学院生でもある横田は現在、医学研究科修士課程の論文「プロゴルファーにおける自律神経とパフォーマンスの関係」作成の真っ最中だ。ツアー2勝ながら、11年に賞金シードを喪失。限界を感じたころ身体や心の理論に関心を持ち始め、昨春から大学院に通う。練習量は激減したが、学問でカバーした。

 「この年になったら練習してもうまくならない。体調をどう整えるか」と暴飲暴食を避け、有酸素運動を適度に取り入れて自律神経を高めることに腐心。前日は自転車をこぎ、夕食もビールと焼酎1杯ずつにセーブ。この日もハーフターン時はフルーツだけに抑えた。「自律神経は変動するんでね」とちょっぴり弱気だったが、“横田理論”を売り出す最大の好機だ。

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