羽生4回転跳んだ!NHK杯出場決断「多少痛み残るが頑張る」

[ 2014年11月27日 05:30 ]

練習を終えた羽生はバスで会場を後にする

 “不屈のプリンス”が勝負のリンクに立つ。フィギュアスケート男子のソチ五輪金メダリスト・羽生結弦(19=ANA)が28日開幕のGPシリーズ第6戦・NHK杯(大阪なみはやドーム)に出場することが26日、正式に決まった。第3戦の中国杯で頭部など5カ所を負傷し出場が絶望視されていたが、非公式練習後に決断した。今大会3位以内なら、連覇が懸かるファイナル(12月11日開幕、バルセロナ)の出場権を自力で獲得できる。

 非公開で行われた会場での非公式練習を終え、羽生がNHK杯出場を決断した。取材に応じた日本連盟の小林芳子フィギュア強化部長は、「予定通り出場いたします」と明言。1時間の練習を約50分で切り上げた後、羽生、オーサー・コーチ、日本チームのドクター、日本連盟で協議してGOサインが出た。同強化部長によると、羽生は「両足に多少の痛みは残っているが、頑張る」と話したという。

 同強化部長はトリプルアクセル(3回転半)、4回転トーループ、4回転サルコーに練習で挑戦したことを明かし、「成功したものもあるし、失敗したものもある」と説明。複数の関係者の話を総合すると4回転トーループでは1度転倒があったものの、数回は完璧に着氷。4回転サルコーも決めたという。痛みの残る足と体力面に不安はあるが、ジャンプに関しては問題なさそうだ。

 絶望視されていた舞台だった。8日の中国杯男子フリー直前の6分間練習で、閻涵(エン・カン、18=中国)と正面衝突し、頭部と顎から流血した。脳振とうが懸念される中、止血後に強行出場。5度も転倒しながら2位に入ったが、車いすに乗った痛々しい姿で9日に帰国した。精密検査の結果は頭部など5カ所の負傷で、全治2~3週間だった。

 小林強化部長は「練習は1週間ほど前に始めたが、少しずつですので。本格的な練習がいつからかというのは本人に聞いてもらえれば」と話した。オーサー・コーチは前日に、16日頃に氷上練習を再開したと説明していた。再開時期に違いがあるが、27日の会見で羽生が説明する。

 中国杯の際も羽生はNHK杯出場の意思を見せており、欠場という選択肢は一貫して持っていなかった。NHK杯で3位以内に入れば、自力でファイナル切符を獲得できる。ソチ五輪金メダリストとしての責任感と日本男子初となるファイナル連覇への意欲が、“不屈のプリンス”の背中を押す。

 ▼ファイナルへの道 GPシリーズは各大会ごとに1位15点、2位13点、3位11点、4位9点…8位3点(アイスダンスは6位5点まで)と、順位に応じたポイントが与えられる。出場2大会の合計ポイントの上位6選手が、最終戦のファイナルに進出できる。中国杯で2位に入った羽生は現在13点。NHK杯3位以内ならば自力で進出、4位以下でも、他の選手の成績次第では、十分に可能性がある。

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