羽生NHK杯強行出場へ!オーサーC「可能性高い」4回転も

[ 2014年11月26日 05:30 ]

8日の中国杯フリーで頭部や左大腿部など5カ所を負傷した羽生

 フィギュアスケート男子のソチ五輪金メダリスト・羽生結弦(ゆづる、19=ANA)が28日開幕のGPシリーズ第6戦・NHK杯(大阪なみはやドーム)に出場することが25日、決定的になった。羽生は8日の中国杯で頭部など5カ所を負傷、全治2~3週間の診断で出場が絶望視されていたが、16日には氷上練習を再開しており、既に4回転ジャンプも跳べる状態という。出場の最終判断は26日午後の非公式練習後に下すが、勝負のリンクに立つことは確実だ。

 壮絶な流血劇から20日も経過していない。全治2~3週間の診断でNHK杯出場が絶望視されていた羽生だが、同大会で演技することが確実になった。この日、日本スケート連盟は26日午後に会場で非公式練習を見て最終判断すると発表したが、来日したブライアン・オーサー・コーチが「出られることを願っているし、出る可能性はかなり高いと思う」と明かした。既に羽生は大阪入りしており、この日の夜にコーチと合流した。

 8日、中国杯男子フリー直前の6分間練習で羽生は閻涵(エンカン、18=中国)と正面衝突。頭部と下顎から流血したが、止血後に強行出場し5度も転倒しながら2位に入った。9日に緊急帰国した際は車いすの痛々しい姿で精密検査の結果、頭部など5カ所も負傷していた。深刻だったのが左大腿挫傷で「歩けるようになった」と羽生側から日本連盟に連絡があったのが先週初め。だが、オーサー・コーチは「9日前(16日)から氷上で練習をしている」と話した。

 オーサー・コーチと羽生は、ほぼ毎日のようにメールで連絡を取り合っている。地元の仙台で練習していた羽生は「日に日に良くなっている」と手応えをつかんでいるといい「4回転も跳んでいるのか?」という問いに同コーチは「YES!」と回答。負傷に加え、今季は深刻な腰痛も抱えていたため万全なコンディションは望めないが、関係者は「NHK杯に出ないなんてことは一度も言っていない」と話した。

 中国杯で2位に入ったことで、NHK杯3位以内なら連覇が懸かる12月のファイナル(バルセロナ)進出が決まる。「今季こそ結果が問われると思う。五輪王者らしい結果と演技をしっかり印象付けたい」と話していた19歳には、強い責任感がある。負傷から短い調整期間での出場になるが、演技する以上、言い訳できないのは本人が一番、分かっているはず。金メダリストの意地とプライドが、氷上を熱くする。

 ▼ファイナルへの道 GPシリーズは各大会ごとに1位15点、2位13点、3位11点、4位9点…8位3点(アイスダンスは6位5点まで)と順位に応じたポイントが与えられる。出場2大会の合計ポイントの上位6選手が、最終戦のファイナルに進出。中国杯で2位に入った羽生は現在13点。NHK杯3位以内なら自力で進出、4位以下でも他の選手の成績次第で可能性がある。

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