遼、松山にライバル心メラメラ「リベンジ、リベンジの繰り返し」

[ 2014年11月24日 05:30 ]

10番、セカンド地点へ向かう石川

男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス最終日

(11月23日 宮崎県宮崎市 フェニックス・カントリークラブ=7027ヤード、パー71)
 同学年のライバルに引き離された石川は心の底から込み上げる思いを言葉にした。「悔しいに決まってるじゃないですか」。通算1アンダーの31位。松山に14打差をつけられる屈辱に「リベンジ、リベンジの繰り返しですよ」と絞り出した。

 一打に対する集中力の欠如が波に乗れない原因だ。前週行われた過去2勝の三井住友VISA太平洋マスターズ。2日目を終え、同組だったバッバ・ワトソン(米国)にロッカールームで呼び止められた。「ちょっとスイングのことを気にし過ぎじゃないか?この球筋で、ここに運ぶということだけを考えればいいじゃないか」。あまりにスイングを気にするしぐさに、得意の小技を見失い、スコアへの執着が薄れているとマスターズ2勝のメジャー王者から指摘されたのだ。

 勝者と31位。その違いの一つとして「英樹は練習でやることと試合のコース上でやることを分けられていると思う。僕は練習場でやっていることをコースに持ち込んでしまっている」と分析した。そして、最終組がプレーする方角を指さし、「今からでもプレーを見に行きたい。英樹の脳ミソまで分からないけど、学べることはある」とうらやましそうに言った。

 石川がここまで松山について語るのも珍しい。ただ、腕を上げるライバルを指をくわえて見ているわけにはいかない。ホストプロとして迎えるカシオワールド・オープン(高知・高知黒潮CC)が27日に開幕する。「カシオからは少し考え方を変えてやろうかなと思う」。B・ワトソンも認める小技を支えに、こだわり過ぎたスイングを一時忘れる。ライバルの勝利が、日本ツアーで数々の記録を打ち立ててきた石川のプライドと負けん気に火をつけた。

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2014年11月24日のニュース