鶴竜ショック隠せず…白鵬に完敗「同じ横綱と言えるのかな」

[ 2014年11月24日 05:30 ]

鶴竜(左)を寄り切りで下し、32度目の優勝を決めた白鵬

大相撲九州場所千秋楽

(11月23日 福岡国際センター)
 歴史的瞬間を目撃した熱気が場内に渦巻く中、鶴竜はしょう然と西の花道から支度部屋に引き揚げてきた。風呂場でもショックは簡単に洗い流せず、懸命に心を整理しながら浮かない表情で言葉を絞り出した。

 「まあ、あんなものでしょう。もうちょっといい相撲を取りたかった」

 終盤は風邪で体調を崩し、13日目から朝稽古を休んでいた。「言い訳にできない」と出番前は四股、すり足などの基本動作を繰り返し汗をかいたものの、土俵上では心身ともに圧倒された。相手のいなしに体が泳ぎ、2本差されて抵抗できないまま土俵を割った。

 本割、決定戦と直接対決2連勝での逆転優勝どころか、本割さえ突破できず「(白鵬と)同じ横綱と言えるのかな、自分に対して。(一度は単独トップに立ちながら)自分から崩れてしまった。少しずつ気持ちをコントロールできるようになってきたけど、足りないところがあるから優勝できなかった」。綱の重みを感じ、ふがいなさに唇をかんだ。

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2014年11月24日のニュース