米国の新星スピース、負けじ２位浮上「イーグルでスッキリしたぜ」

１８番、ホールアウトし握手をするＪ・スピース（右）と松山英樹

男子ゴルフツアー　ダンロップ・フェニックス第２日

（11月21日 宮崎県宮崎市　フェニックス・カントリークラブ＝７０２７ヤード、パー７１）
　ライバルの一撃にも動じることはなかった。松山が先に２０センチのイーグルチャンスにつけた１８番。ギャラリーが騒然としても、米国の新星スピースは冷静だ。「まだ２日目。ゲームプランを変えることはない」と残り２３９ヤードからの２打目はピン５メートル四方が狙い。ロフト角２１度の３Ｕを握り、ピン手前５メートルに落とすと球はカップをかすめて１メートル先にピタリ。驚く様子もなくチャンスを確実に決めてイーグルを奪取した。開幕前日の１９日から喉に違和感がある中で松山と同じ６４で回り「イーグルでスッキリしたぜ」と青い瞳を輝かせた。

　ルーキーの昨季、７月のジョンディア・クラシックでツアー初優勝。１９歳１１カ月１８日で戦後のツアー最年少Ｖ記録を塗り替えた。一躍脚光を浴びると、端正な顔立ちから女性ファンも急増。４月のマスターズでも２位に入るなど、人気と実力を兼ねたニュースターとなった。初来日ながらＶ戦線に浮上。「このプレーを続ければ最終日のバックナインで優勝のチャンスが出てくる」と頂点をにらんだ。