1敗対決制す…流通経大が連覇王手 FL大塚“けん引”3T

[ 2014年11月16日 05:30 ]

<流通経済大・大東大>後半、タックルを受ける流通経済大FL・大塚

関東大学ラグビー

(11月15日)
 リーグ戦1部の3試合が行われ、昨季王者の流通経大は49―29で大東大との1敗対決を制し、連覇に王手をかけた。フランカーの大塚悠作(4年)が先制、逆転など3トライを奪ってチームをけん引。後半はディフェンスも機能し相手を1トライに抑えた。また、東海大は52―0で中大に完封勝ちし、1敗をキープ。流通経大と東海大は1試合を残して勝ち点21で並んだが、勝ち点が並んだ場合は当該校同士の対戦結果により、流通経大が単独優勝となる。

 呼吸ピッタリのコンビネーションが逆転劇を生んだ。流通経大は3点を追う後半5分、ゴール前のモールからSH黒木(3年)がボールを持ち出すと、クロスで走った大塚にバックパス。意表を突かれた相手防御ラインの間隙(かんげき)を走り逆転トライを奪った。同12分までにさらに2トライで畳み掛け、流通経大が連覇に前進した。

 先制トライ、3点差に迫る前半最後のトライと合わせてハットトリックを決めた大塚にCTB木村主将(4年)は「予想外。いいところにいましたね」と笑ったが、当の本人は「練習の時から黒木と何度も合わせてきた」と胸を張る。愛媛・北条高時代は高校日本代表候補にも挙がったセンターだったが、1年の夏にフランカーへ転向。最終学年の今季は昨季から約10キロの増量に成功し、初めてレギュラーの座をつかんだ殊勲者は「優勝を意識しすぎず最終戦に臨みたい」と話した。

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