「錦織は既に歴史の一部」地元ファン、敗北にも称賛の拍手

[ 2014年11月16日 00:54 ]

 「錦織は既に(テニスの)歴史の一部」―。男子テニス今季最終戦、ATPツアー・ファイナルの準決勝で15日、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(27)=セルビア=と対戦した錦織圭(24)=日清食品。世界トップの8人による栄誉ある大会で決勝進出を逃したが、地元ファンからは健闘に称賛の声が上がり、会場のO2アリーナでは敗北にも錦織への激励の拍手が鳴りやまなかった。

 試合開始約2時間半前、練習コートに錦織選手が姿を見せると瞬く間にファンらが集結。約200人が見守った。ドイツから観戦のために渡英したという会社員、保泉武伸さん(54)は「日本人として本当にうれしい。来年もこのまま続けば日本人初の世界1位も夢じゃない」と期待した。

 試合では錦織が長いラリーを鋭いストロークで制するたびに大歓声に沸き、第2セットを取ると観客は総立ちとなった。毎年この大会を見逃さないという地元の女性、キャシー・ジョーンズさん(68)は「一年を通じて安定した活躍ぶりを見せる錦織選手は本物」と評価した。(共同)

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2014年11月16日のニュース