錦織“天敵”マリーにストレートで初勝利!準決勝進出へ好発進

[ 2014年11月10日 00:51 ]

アジア人初のATPツアー・ファイナル出場を果たした錦織(AP)

 男子テニスの今季最終戦、ATPツアー・ファイナルは9日、ロンドン・O2アリーナで開幕。アジア人初出場を果たした世界ランキング5位の錦織圭(24=日清食品)は1次リーグB組の初戦で、同6位のアンディ・マリー(27=英国)と対戦し、6―4、6―4でストレート勝ちした。過去3戦全敗、1セットすら奪ったことのない相手に完勝。15日の準決勝進出に向け絶好のスタートを切った。

 過去3戦3敗と苦手にしているマリーを、大舞台で完全に攻略してみせた。

 第1セットの第1ゲームで2度のダブルフォールトを犯すなど、初出場の緊張感から硬さの見えた錦織だったがこのゲームをしっかりキープ。第5ゲームで初めてブレークを許すが、直後の第6ゲームでブレーク返し。ゲームカウント5―4で迎えた第10セットにはドロップショットで相手の意表をつくなどブレークして、マリーから初のセットを奪った。

 3ゲームを連取するなど最高の滑り出しをみせた第2セット。試合巧者のマリーも意地を見せてゲームカウントを4-4とされたが、それでも第9ゲームをキープ。完全アウェー、マリーへの地元ファンの声援が響く中でも冷静さを欠くことなく、最後もブレークで歓喜の瞬間を迎えた。

 全米オープンで日本人初の準優勝を飾り、世界ランキング5位にまで上り詰めた充実のシーズンの集大成となる大会の初戦で完勝。「5戦全てに勝つチャンスがある」。優勝をも見据えた錦織の言葉が現実味を帯びてきた。

 1次リーグは4人ずつ2組に分かれて総当たりで争われる。各組上位2人が15日の準決勝に進み、16日に決勝を行う。

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