弁明会見の競泳・冨田 カメラは入れられた「ゴミだと勘違い」

[ 2014年11月6日 14:31 ]

カメラの模型を示し会見する冨田(中)右は国田弁護士

 今年9月に仁川アジア大会でカメラを盗んだとして略式起訴処分を受けた競泳男子平泳ぎの冨田尚弥(25)が6日、名古屋市内で弁明会見を行った。

 会見がスタートしてから、約1時間。代理人の国田武二郎弁護士が事件の経緯、冨田の潔白などを資料を読みながら熱弁。その間、資料に見入り、視線を落としていたスーツ姿の冨田が午後2時11分、ついに口を開いた。

 カメラは怪しい人物に入れられたと主張。冨田は「(カメラを入れられたことを)怪しいというか、かばんの中にレース用の帽子とゴーグルが入っていたので、それを取り返すことが先決でした。その人に危害を加えられたり、争うことはイヤだったので、バッグを取り返して立ち去りました」と語り、かばんの中身を確認しなかった理由については「ゴミだと勘違いしてしまいました。すぐにゴミ箱に入れようとしたのですが、バスに乗り込むまでにゴミ箱がなかったので、持ち帰ってしまいました」とした。

 冨田は会見に先立つ5日、窃盗を否定。大会中の9月25日にプールサイドで練習を見ていた際に「後ろから左手をつかまれ、バッグから手を離して振り払った時に変なものを入れられた」と説明。問題の人物は「濃い緑色のズボンをはいたアジア風の男。40歳前後」と語った。韓国警察の事情聴取で容疑を認めた理由は「認めれば刑は軽くなるし、大ごとにはならない」と言われたからと説明した。

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