さくら 絶対V!絶対米シード!最終予選会表明も“最短距離”で

[ 2014年11月6日 05:30 ]

夫の森川陽太郎氏(左)が見つめる中、アプローチショットの練習する横峯さくら

 国内唯一の全米女子プロゴルフ協会公式戦で日本ツアーも兼ねる「2014ミズノクラシック~伊勢志摩~」は7日、三重県志摩市・近鉄賢島カンツリークラブで開幕する。優勝者には来季の米ツアーのシード権が与えられるとあって、最終予選会(12月、フロリダ州)出場を表明している横峯さくら(28=エプソン)は優勝を宣言。最短距離での米ツアー挑戦権獲得へ強い決意を示した。5日はプロアマ戦が行われ、第1日のペアリングも決定した。

 行動は口ほどに物を言う、だ。開幕前々日にコースに入り軽く練習、前日にプロアマ戦を兼ねて18ホールを回り本番へ…というのが横峯のルーティン。それが今回は開幕4日前にコースで練習し、3日前に18ホールを回り、2日前の5日はショットとパットの練習に1時間費やした。大きく替えた理由を問われるとさらりと言ってのけた。

 「優勝したい気持ちが強いからです。だってQT(ツアー予選会)を受けなくて済みますから」

 堂々と優勝を口にするのは、来季の米ツアーのシード権が与えられる優勝者特典があるからだ。最終予選会受験を表明した直後だけに、米ツアーも兼ねる今大会ならではの“ご褒美”に気持ちがはやるのも無理はない。

 横峯の米ツアー参戦はこれまで、日本の賞金ランクなどの資格によって出場できるメジャーなどに限られていた。今季もメジャー3試合に出場したが、夫でメンタルトレーナーの森川陽太郎氏(33)の存在が気持ちを大きく変えた。「二人三脚でできるのが大きい。何回かアメリカでプレーして1年間やってみたいなと思った」。8月ごろには来季挑戦する意向を固め、9月のエビアン選手権では宮里藍にも報告。「凄く喜んでくれました」という。

 「30歳で引退」を公言している。米ツアー挑戦は集大成の意味合いもありそうだが「今のところ引退の気持ちはない。違う気持ちも入ってきている」と含みを持たせた。

 夢の扉を開けるためにも自らに優勝を課して挑む今大会。最高成績は11年の6位だが、大会コースレコードタイの63をマークしたこともある。「いつも以上に状況判断が大事になる。空回りしないようにしたい」。最短距離で米ツアーへ。さくらが一世一代の3日間に挑む。

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