国立競技場改修困難の説明に理解示す 建築関連5団体

[ 2014年10月31日 12:58 ]

 日本スポーツ振興センター(JSC)は31日、国立競技場の建て替えに異議を唱えている日本建築家協会など建築関連5団体と9月8日に開いた説明・意見交換会の議事録の概要を公表した。建築関連団体側は現競技場を解体せず改修にとどめることを求めていたが、改修が難しいとの点にはJSCの説明に理解を示した。

 JSCは耐震性や敷地上の制約、工期など、改修にとどめた場合の問題点を指摘した。日本建築家協会幹部は取材に対し「改修が難しいことはある程度分かった」と述べ、11月中をめどに5団体の共通見解をまとめる考えを示した。

 議事録の概要によると、現在実施設計が進められている新国立競技場のコストや開閉式屋根の構造などについても協議し、建築関連団体側からは「理解が深まってきた」などの発言もあった。JSCの担当者は「ご理解いただきつつあるところだと認識している。ご協力をいただきながら進めていきたい」と語った。

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2014年10月31日のニュース