錦織、4強でファイナル確定!3週間の休養を経て調子上向き

[ 2014年10月28日 05:30 ]

マスターズ・パリ大会に向け、大会会場で調整する錦織

 男子テニスのマスターズ・パリ大会は27日に開幕した。年間成績などの上位8人によるATPツアー・ファイナル(11月9~16日、ロンドン)初出場を目指す第6シードの錦織圭(24=日清食品)は、26日に会場で練習をこなした。年間獲得ポイントでは現在6位につけており、4強入りなら他の選手の成績に関係なく無条件で出場権を獲得できる。錦織は29日以降に2回戦から登場する。

 残り4枚の切符をめぐる最後の戦いが幕を開けた。2回戦から登場する錦織は会場で技巧派のガスケ(フランス)らと熱のこもった練習を行った。マイケル・チャン・コーチが厳しい目で見守る中、サーブの確認にも余念がなかった。

 今月上旬に自身初の2週連続優勝を達成した後、続く上海マスターズでは心身ともに疲労困ぱいで初戦敗退となった。痛めた右でん部の状態を考慮し、前週のバレンシア・オープンは回避。約3週間休養したことで、チーム関係者は「かなり調子が戻ってきた」と話した。

 ファイナルの切符はナダル(スペイン)の欠場表明で残り4枠。バレンシアでA・マリー(英国)が今季3勝目を挙げ、年間獲得ポイントで錦織を抜いて5位に浮上した。1つ後退した錦織だが、今大会で準決勝まで勝ち進めば無条件で決定。それ以前に負けても、出場権を争う他の選手が軒並み好成績を残さない限りはチャンスがある。

 アジア勢初のファイナル出場が目前に迫り、日本の旅行会社も応援ツアーを用意している。JTB西日本は、最終戦を中継するGAORAと提携してツアーを企画している。募集を一度締め切ったが、今後も申し込みがあれば対応するという。エイチ・アイ・エス(HIS)も要望に応じてチケットを手配する方針で「例年に比べて予約も問い合わせも多い」という。今週の活躍次第で、再び周囲の熱気も高まっていきそうだ。

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2014年10月28日のニュース