大相撲“2班並行巡業”復活も 実現なら89年以来

[ 2014年10月23日 05:30 ]

地元の子供に稽古をつける隠岐の海

 大相撲の秋巡業が22日、島根県隠岐の島町で行われ、同町出身の幕内・隠岐の海(29=八角部屋)らを目当てに会場がほぼ満員となる約2600人の来場者が集まった。

 12年秋巡業の香川・小豆島以来2年ぶりとなる離島巡業が成功に終わり、尾車巡業部長(元大関・琴風)は「今後は二手に分かれてもいいから、本場所を見に来られない方のためにもっと全国各地の島に行きたい。二手に分かれた場合は幕内と十両が同時に土俵入りをするなど臨機応変に対応する」と計画を披露。2班に分かれる“並行巡業”は昭和の頃には行われていたが、大乃国班(新潟、埼玉)と北勝海班(北海道、秋田、山形、福島)に分かれた89年夏巡業を最後になくなっている。

 秋場所では満員御礼が14日間。今回の巡業でもほとんどの会場が満員となるなど相撲人気は復活の兆しを見せているだけに、尾車部長は「公益財団法人というお墨付きをいただいた今こそ、利益どうのこうのではなくて公のために行動しなければならない」と気を引き締めていた。

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2014年10月23日のニュース