トヨタ自動車 リコーに辛勝!滑り込み4位でA組入り

[ 2014年10月20日 05:30 ]

リコーに1点差で勝利し、喜ぶトヨタ自動車フィフティーン

トップリーグ第1ステージ最終節 トヨタ自動車13―12リコー

(10月19日 秩父宮)
 最終節の8試合が行われ、B組ではトヨタ自動車がリコーに13―12で辛くも勝利。勝ち点22で近鉄に並ばれたが、得失点差で8上回って同組4位を死守し、各組上位4チームによる第2ステージA組入りを果たした。A組はパナソニックが1位、東芝が2位通過。約1カ月の休止期間を挟み、第2ステージは11月28日に幕を開ける。

 午後1時40分、試合を終えて重苦しい空気に包まれていたトヨタ自動車のロッカーから声が上がった。「コーラ、トラーイ!」。声の主はケガでベンチ外だった吉田主将だ。得失点差で4位を争う近鉄の相手コカ・コーラがトライとゴールで7点を返し、他会場で20分遅れで始まった試合が終了。終了間際に失点した近鉄を得失点差8でかわし、ヒヤヒヤで第2ステージA組入りを決めた。

 前節終了時でトヨタ自動車は勝ち点18、得失点差11に対し、近鉄は勝ち点17、得失点差マイナス13。優位だったトヨタ自動車だが、最終節で第2ステージA組入りへ、わずかな可能性を残していたリコーに苦戦した。1点リードの終了間際にはマイボールを得ながら、攻めるよりも勝利を優先。ボールを蹴り出して試合が終了したシーンに広瀬佳司監督も「得失点差が甘いので、できるだけ得点を取れと指示はしていたが、最後の判断は尊重したい」と振り返った。

 途中出場から後半32分にトライを奪ったフッカー彦坂圭は「いいところ取りさせてもらった。試合終了後の円陣で近鉄がイケイケ(得点を重ねている)と聞いて、雰囲気が重くなった」。手に汗握る滑り込み4位に、最後は誰もが笑顔だった。

 ▽第2ステージ 各組上位4チームが上位リーグのA組で戦う。第1ステージの順位に応じて開始時にボーナス点が与えられる。1位4点、2位3点、3位2点、4位1点。各組5位以下の下位リーグB組にも同様にボーナス点が与えられ、各組の5位4点、6位3点、7位2点、8位1点。なお、第1ステージの勝ち点は持ち越さない。

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2014年10月20日のニュース