さくらプレーオフで敗れ2位 生涯賞金10億は持ち越し

[ 2014年10月20日 05:30 ]

プレーオフ1ホール目、パーパットを決められず悔しがる横峯さくら

女子ゴルフツアー富士通レディース最終日

(10月19日 千葉県千葉市・東急セブンハンドレッドクラブ西C=6635ヤード、パー72)
 2打差の3位から出た横峯さくら(28=エプソン)が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算11アンダーでホールアウト。プレーオフで敗れたが2位に入り、次戦NOBUTA GROUPマスターズGCレディース(スポニチ主催、23日開幕、マスターズGC)に弾みをつけた。結婚後初優勝と生涯獲得賞金10億円突破を懸ける。単独首位で出たアン・ソンジュ(27=韓国)が横峯、菊地絵理香(26=オンワードホールディングス)とのプレーオフを制し2週連続優勝。今季5勝目、通算18勝目を挙げた。
【最終R】

 もう少しでつかめそうだった今季初勝利が逃げていった。18番で行われたプレーオフ1ホール目。横峯は第1打をフェアウエーに運んだ。しかしピンまで164ヤードから7Iで打った第2打は「ちょっとアドレナリンが入って飛び過ぎ」てグリーン奥のラフへ。続く第3打のアプローチは完全にミス。グリーンにも届かずカラーで止まり万事休した。

 ホールアウト後は「(第3打は芝が)逆目で難しかった。ちょっと(ボールが)沈んでいてイメージが出なかった」と肩を落とした。それでも、最終ラウンドは中盤までパーを重ね、14番からの3連続バーディーで通算23勝目に迫った。2打差を追い付いたことを「優勝できていれば凄くハッピーだと思うけど、久しぶりに優勝争いすることができて、最後の最後まで戦うことができて手応えは良くなった」と前向きに捉えた。

 今年4月に結婚したメンタルトレーナー森川陽太郎氏(33)によれば「家事は何でもやる。試合の日以外はご飯も全部作る」と主婦業もしっかりこなしている。9月のエビアン選手権(フランス)前にはイタリアに行き夫婦でゴルフをプレー。試合を休む今月下旬から来月上旬にかけては温泉旅行や、アン・ソンジュとその恋人キム・ソンホ・コーチとの食事会も計画中。新婚生活が充実しているだけにミセス初優勝を早く達成したい思いは強い。それが重圧となっていたが、ようやく勝つ準備が整った。

 次戦マスターズGCレディースは前回女王として挑む。あと722万1144円に迫った史上2人目の生涯獲得賞金10億円突破も懸かる戦いに向け「相性はいいので頑張ります」と笑顔で言い切った。

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2014年10月20日のニュース