松山 暫定4位発進もパット不調「満足いくバーディーない」

[ 2014年10月18日 05:30 ]

第1ラウンド、9番でアプローチショットを放つ松山英樹

USPGAツアー シュライナーズホスピタル・オープン第1日

(10月16日 米ネバダ州ラスベガス TPCサマリン=7255ヤード、パー71)
 日没サスペンデッドで3人がホールアウトできなかった中、松山英樹(22=LEXUS)は6バーディー、1ボギーの66をマークし、5アンダーの4位と好スタートを切った。石川遼(23=CASIO)は2バーディー、3ボギーの72と伸ばせず、1オーバーの103位と出遅れた。64で回ったスチュワート・シンク(41=米国)とマーティン・レアド(31=米国)が首位に立った。17日に第1ラウンドの残りが行われて順位が確定。第2ラウンドもスタートした。

 米ツアーの初日としては自己最高となる4位発進。上々の結果にも松山の表情は浮かないままだった。「何が良かったかと言われると何も良くなかった」。66の好スコアとは裏腹に不満ばかりがこぼれた。

 パットに苦しんだ。インから出ると、10番は2・5メートル、11番は4メートルとバーディーチャンスを続けて外した。14番パー3は第1打を左のバンカーに入れ、寄せ切れずにボギーが先行。「前半の途中までは最悪の流れで行っていた」と振り返った。

 それでも16番パー5で2オンに成功してバーディーを奪い、好調のショットで流れを変えた。後半の4番で10メートルのロングパットをねじ込んで波に乗り、5、6番も続けてスコアを伸ばした。最終9番はグリーン奥のラフからのアプローチを1・5メートルに寄せてバーディーで締めくくった。しかし「ミスしたけどラッキーというのが多くて、満足のいくバーディーはなかった」と顔をしかめた。

 フェアウエーキープ率は71・43%で全体12位、パーオン率も83・33%で12位とショットの切れ味は抜群。納得がいかないのはグリーン上で「うまくストロークができていないというか、どうやって打てばいいのかが分からない状態」と嘆いた。

 12月にはタイガー・ウッズ主催のヒーロー・ワールド・チャレンジ(米フロリダ州)に日本人として初めて出場する。14年マスターズ覇者のバッバ・ワトソンら限られたトップ選手18人だけが出場を許された大会だけに「うれしい。選ばれたからには仕上げていきたいと思う」と胸を躍らせた。そのためにも序盤戦でパットの手応えをつかんでおきたい。この日、赤いシャツに黒いパンツの“タイガーカラー”でプレーした22歳は足早に練習グリーンに向かった。

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