松山、開幕戦2年連続3位!連続バーディー締め「光見えた」

[ 2014年10月14日 05:30 ]

最終ラウンド、6番で第4打を放つ松山英樹

USPGAツアー フライズコム・オープン最終日

(10月12日 米カリフォルニア州ナパ シルベラードリゾート=7203ヤード、パー72)
 首位と6打差の7位から出た松山英樹(22=LEXUS)は3バーディー、1ボギーの70をマークし、通算12アンダーの276で2年連続の3位に入った。石川遼(23=CASIO)は71で回り、通算8アンダーの19位だった。11年の日本ツアー賞金王のベ・サンムン(28=韓国)が73とスコアを落としたものの、通算15アンダーで逃げ切り、ツアー通算2勝目を挙げた。

 6打差は遠かった。だが、松山は手応えを感じていた。「少しずつ光が見えてきた。もうちょっと練習して良い手応えをつかめば、もう少し上位と差を詰めてプレーできる」。明るい表情で前向きな言葉を並べた。

 5番で1・2メートルのバーディーチャンスを外すなど、序盤から勝負どころでパットが決まらない。6番で第1打を大きく左に曲げてボギーが先行した。12番で残り133ヤードの第2打を1メートルにピタリとつけてこの日初めてのバーディーを奪うも、続く13番で1・5メートルのチャンスを外し、足踏みの状態が続いた。それでも17番は3メートルを沈めてバーディーを奪い、最終18番も9メートルのイーグルトライこそ外したものの、連続バーディー。「イーグルパットが入っていれば優勝のチャンスがあるところで終われたと思う」と悔しさを募らせたが、今後への好材料はあった。

 ショットに関して「ばらけたところもあったけど途中でうまく修正できた」と評価したように好調を維持。ショットのスコアへの貢献度を示す「ストロークス・ゲインド・ティ・トゥ・グリーン」では2・429で全体3位。パーオン率も77・78%で3位にランクインした。3週間のオフの間にスイングイメージを見直したという松山が、いきなりの実戦でも高い数値を記録した。

 逆にパットのスコアへの貢献度を表す「ストロークス・ゲインド・パッティング」は0・212で61位だが「そんなに悪くない。もうちょっとチャンスを増やしていければ(チャンスを)外し続けても3、4アンダーくらいで回れるショットがあればと思う」と悲観はしていない。

 新シーズンで上々の滑り出しを見せた22歳は「ラウンドを重ねて悪いところもだんだんと分かってきた。それは練習でしか修正できないので、しっかり練習したい」。待望の米ツアー2勝目に向け、歩みを止めるつもりはない。

 ≪昨年のフライズコム・オープンは…≫予選ラウンドはデービス・ラブ(米国)、マイク・ウエア(カナダ)のメジャー覇者2人との豪華なペアリング。初日は1アンダーでスコアをまとめて34位発進とすると、第2日は66をマークして11位に急浮上。第3日は34パットとグリーン上で苦しみながらも68で通算9アンダーの12位に踏みとどまった。最終日は上がり3ホールを3連続バーディーで締めるなど66で通算14アンダーの270。米ツアー本格参戦初年の開幕戦でいきなり3位に入った。

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