義足五輪選手量刑決まらず 南アの恋人過失殺人

[ 2014年10月13日 22:26 ]

 南アフリカの自宅で発砲し、恋人の女性を死亡させたとして、過失殺人罪で有罪判決を受けた両脚義足の五輪ランナー、オスカー・ピストリウス被告(27)の量刑を決定する公判が13日、首都プレトリアの高裁で開かれた。同罪では最高で15年の禁錮刑が科される。

 弁護側証人の社会福祉士は自宅軟禁と社会奉仕活動を受けるべきだと主張したのに対し、検察側は「不適切だ」と反論した。裁判官はこの後、休廷を宣言し、量刑の言い渡しは14日以降に持ち越された。

 被告は昨年2月、プレトリアの自宅でトイレに向かってドア越しに発砲し、中にいた恋人でモデルのリーバ・スティンカンプさん=当時(29)=が死亡した。

 裁判官は9月の判決公判で、明確な殺意は否定する一方、「トイレの中に人がいることを知りながら発砲したのは過失に当たる」と指摘、有罪判決を言い渡した。

 被告は五輪史上初の両脚義足の陸上選手として2012年のロンドン五輪に出場した。

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2014年10月13日のニュース