加藤「平行棒は僕の名前の由来」 父のDNA受け継ぐ銅

[ 2014年10月13日 05:30 ]

男子平行棒で銅メダルを獲得、ガッツポーズする加藤(AP)

体操世界選手権最終日

(10月12日 中国・南寧)
 降り技の「後方屈身2回宙返り」で着地をぐっとこらえると、加藤凌平(21=順大)が両拳を力強く突き上げた。思い入れの強い平行棒で銅メダル。「ここ一番でいい演技ができた。平行棒は僕の名前の由来」。

 コナミで内村や田中を指導する父・裕之氏は選手時代、平行棒で自身の名前が付いた技も残した。その種目から「平」の1文字を取り、「自分を凌駕(りょうが)する子になってくれたら」との願いを込めて命名した。

 予選から難度を上げても揺るがなかった安定感。「父を超えたか分からないが、胸を張ってメダルを獲れてうれしい」という息子に、日本代表コーチの父は「勝負強いところはDNAかな」と目を細めた。

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