【仁川からの風】アジア大会 五輪夢見る15歳

[ 2014年10月1日 08:31 ]

 2020年東京五輪を楽しみに待つのは、日本人だけではない。トライアスロンの混合リレーで準優勝した韓国の鄭恵琳(チョン・ヘリム)は「まだ競技を始めたばかりだから分からないけど、五輪に出られたらいいな」とはにかむ。まだ15歳の中学生だ。

 過酷なトライアスロンは、個人種目に出場できるのは18歳以上。だが、距離の短いリレーならば15歳から出場できる。幼い頃から水泳をしていたが、周囲の勧めで今年1月から競技を始めたばかり。まだスイムを終えてバイクに乗り移る動作などはぎこちないが、記録が伸びるのが楽しくて仕方ないという。

 スポーツをかじったことがある者なら誰もが味わう喜びの瞬間。将来、五輪選手になったとしても、この原点を忘れないでほしい。(田原和宏)

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2014年10月1日のニュース