【仁川からの風】アジア大会 CCTV作動中?

[ 2014年9月28日 08:06 ]

 開幕から数日して、メインメディアセンターの一角にカップラーメンが提供されるコーナーができた。辛いことで知られる韓国のブランドばかりが大小数種類。仕事が深夜に及んだ時や時差のある国のメディアは大会組織委員会の夜食の配慮を「眠気が覚める」と重宝している。

 だが、そこには「CCTVが作動中」と英語で貼り出してあるので、中華圏からのメディアは一瞬、目が点になっている。CCTVは一般的に監視カメラを指すが、国営中国中央テレビの英語略称も同じだからだ。

 「央視(CCTVの中国語略称)はテレビ用のプレスセンターに入っているのになんでペン記者の方に置いているんだ?」「スポンサーなの? 金あるなー」。ズルズルやりながら盛り上がり、「そんなわけないって……。監視カメラのことだよな」と冗談話に花を咲かせたりしているのだ。白熱した競技はもちろん面白いが、場外でのちょっとした人物観察も、かなり興味深い。(石原聖)

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2014年9月28日のニュース