逸ノ城「横綱は強い」連続金星ならず…100年ぶり新入幕Vに白鵬の壁

[ 2014年9月27日 17:59 ]

<大相撲秋場所14日目>逸ノ城(右)は白鵬に上手出し投げで敗れる

 大相撲秋場所14日目は27日、東京・両国国技館で行われ、新入幕の逸ノ城は12勝1敗で並んでいた横綱・白鵬に上手出し投げで敗れ、2敗に後退した。千秋楽は10勝4敗の安美錦と対戦する。

 11日目に稀勢の里、12日目に豪栄道、そして13日目には鶴竜と、2大関1横綱を連破した逸ノ城だが、過去30回の優勝を誇る故郷モンゴルの英雄の“壁”は厚かった。
「思い切り当たるだけ」と話していた通り、正面から横綱にぶつかったが、立ち合いで左上手を取られると、終始、白鵬の形で最後は上手出し投げに屈した。

 入幕場所で横綱2人と対戦するのは、1943年夏場所で東富士が安芸ノ海、照国と当たって以来で2例目、2日続けての横綱挑戦は初めて。新入幕で2日連続金星なら史上初の快挙だったが、場所前の出稽古で13戦全敗だった相手に一蹴され「横綱は強いです」とポツリ。

 白鵬との“1敗対決”を制していれば、1914年夏場所の両国勇治郎以来100年ぶりの新入幕優勝に近づいたが、この敗戦で自力での優勝の可能性はなくなった。横綱としての意地と貫録を見せつけた白鵬は千秋楽で鶴竜に勝つと31回目の優勝が決まる。

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