「ポスト北島」の時期も…伸び悩んだ冨田

[ 2014年9月27日 09:03 ]

 仁川アジア大会の競泳会場でカメラを盗んだ疑いで地元警察から26日に事情聴取された男子平泳ぎの冨田尚弥選手(25=チームアリーナ)は、かつては五輪2大会連続2冠の北島康介選手(日本コカ・コーラ)の後継者候補として注目された。ただ、2012年ロンドン五輪出場を逃すなど伸び悩んでいた。

 愛知県出身で、強豪の豊川高を経て中京大に進学。200メートルを得意とし、10年9月の日本学生選手権で好記録を出して頭角を現すと、同年の広州アジア大会で金メダルを獲得。翌年4月の大会で北島選手を破り、脚光を浴びた。

 身長174センチ、体重74キロ。北島選手を育てた日本代表の平井伯昌監督も「驚くほど、ばねがある」と一目置いていた。しかし、好不調の波が目立ち、ここ数年は米国と日本を行き来して練習していた。

 練習態度にややむらがあり、能力を十分生かし切れていない面もあった。表彰台を逃した24日の100メートルのレース後は「特に出したいタイムもなかった」とコメントしていた。(共同)

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2014年9月27日のニュース