逸ノ城最速金星!100年ぶり新入幕V王手へ27日白鵬と激突

[ 2014年9月27日 05:30 ]

立ち合いの変化で横綱・鶴竜(手前)をはたき込んだ逸ノ城

大相撲秋場所13日目

(9月26日 両国国技館)
 新入幕の逸ノ城が“怪物”ぶりを見せつけた。モンゴルの先輩である横綱・鶴竜を左変化からのはたき込みで破り、幕下付け出しから所要5場所での初金星は年6場所制となった1958年以降の最速記録。1横綱2大関を破る快進撃で、1敗に後退した横綱・白鵬と優勝争いトップに並んだ。14日目の結びの“1敗対決”で横綱を連破すれば、100年ぶりの新入幕優勝に大きく近づく。
【13日目取組結果】

 満員の観衆から座布団が乱れ飛んだ。逸ノ城が左変化からのはたき込みで鶴竜を破り史上最速の金星。「子供の頃にテレビで見た」という館内が騒然とするシーンを自らの手で再現した。

 怖いもの知らずの強心臓ぶりを支度部屋でも発揮した。「(変化は)最初から決めていた。新入幕なんで思い切りやろうと。何もできないよりはいい」。同じく左変化から勝利をつかんだ11日目の稀勢の里戦は2度“待った”をかけられての作戦変更と主張した。この日は作戦通りと明言。真っ向勝負が期待された中で「本当は駄目だと思うけど」と打ち明けたが、直前の取組で全勝の白鵬に土がつき、異様な雰囲気の中で土俵に上がっても冷静に初志貫徹した。

 遊牧生活を営む両親の下、モンゴルの大草原で育った自然児。師匠の湊親方(元幕内・湊富士)は「大自然からいい影響を受けたのか緊張で硬くなる様子がない。強い心を持っている」と話す。横綱初挑戦ながら出番前の支度部屋でもリラックス。鳥取城北高で2年先輩の照ノ富士と談笑。先輩が取組に向かった後は手持ち無沙汰で、あくびが出ていた。心身ともに“大型”な新人に北の湖理事長(元横綱)は「あの大きい体で、あんなに早く変われる。それがびっくり」と半ばあきれ顔だ。41年前に新入幕で金星獲得した山科親方(元小結・大錦)は「俺の方が相撲内容は良かった」と笑いながら「凄いね。1敗だもん」と称えた。

 1914年夏場所の両国勇次郎以来100年ぶりの新入幕優勝も視界に入る。「将来は白鵬関みたいになりたい。全部が憧れ」。14日目に対戦する故郷の英雄には場所前の出稽古で13戦全敗。21歳は「思い切り当たるだけ」と奮闘を誓った。

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