怪物・逸ノ城、鶴竜も撃破!史上最速 初土俵から5場所で金星

[ 2014年9月26日 17:56 ]

秋場所13日目、横綱・鶴竜をはたき込みで破った逸ノ城

 大相撲秋場所13日目は26日、東京・両国国技館で行われ、新入幕の逸ノ城が横綱・鶴竜をはたき込みで下し1敗を守った。新入幕力士の金星は1973年秋場所の大錦以来41年ぶり3人目の快挙。14日目は豪栄道に敗れ12勝1敗で並んだ横綱・白鵬と対戦する。

 11日目に稀勢の里、12日目には豪栄道と2日連続で大関を撃破し、上位陣に通用する地力を示した逸ノ城が今度は初挑戦の横綱戦で金星を挙げた。場所前に出稽古先で7戦全敗した苦い記憶があり「1~2秒で負けたくない。長く相撲を取れるように」と謙遜していたが、立ち合いで左に変化し、わずか0・9秒と一瞬で勝負をつけた。

 「左にかわろうと、最初から決めていた。(横綱に勝つことができて)うれしかったです」

 初土俵から5場所目での金星は、1994年の初場所で曙を下した武双山の7場所を超え、年6場所制となった1958年以降では史上最速。次は過去30回の優勝を誇る横綱・白鵬に挑む。入幕場所で横綱2人と対戦するのは、1943年夏場所で東富士が安芸ノ海、照国と当たって以来で2例目、2日続けて横綱挑戦は初めて。

 21歳の“怪物”は「あしたは思い切りぶつかりたい。思い切りやります」と宣言。大横綱との大一番を制すれば、1914年夏場所の両国勇治郎以来100年ぶりの新入幕優勝も見えてくる。

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