【仁川からの風】アジア大会 見習いたい取材姿勢

[ 2014年9月26日 14:59 ]

 開会式の取材でのこと。良い撮影位置が確保できず、機材を抱えて歩いていると、ほぼ正面の好位置に5、6人の韓国メディアのカメラマンが陣取っているのを見つけた。どうやら正規の撮影位置ではないらしい。

 案の定、大会関係者が来て、メディア側が交渉している様子。言葉は分からないが、交渉の輪に加わってみた。関係者が離れ、「言われたら移動しよう」と準備をしていると、隣の韓国人カメラマンに「カバンの上に物を置かせてくれ」と頼まれた。「どうぞ」とうなずき「でも、交渉のときは仲間に入れてね」と目配せした。数回の交渉後、いきなり「PHOTO」と書かれた黄色いテープが我々を囲んだ。正規の撮影位置に“昇格”したのだ。もちろん仲間に加えてくれた。ときに過熱取材が指摘される韓国メディア。だが、熱心さは見習わなくては、と感じた。(小川昌宏)

続きを表示

2014年9月26日のニュース