錦織 ノドグロ食べた、次は勝つだけ 楽天OP凱旋V照準

[ 2014年9月17日 05:30 ]

所属する日清食品本社を訪れ、歓声を浴びる全米オープンテニス男子シングルスで準優勝した錦織圭

 ノドグロ食べたら次は凱旋優勝だ!錦織圭(24=日清食品)は16日、東京・渋谷の楽天カフェで行われた楽天ジャパン・オープン(29日開幕、有明テニスの森公園)のスポンサーレセプションに出席した。13日の帰国会見で食べたいと語っていたノドグロやアユを既に食べたことを告白。日本での「任務」としていたノドグロを食べ終え、心置きなく次なるミッションとなる凱旋優勝へと気持ちを切り替える。

 錦織が写真撮影のためにカフェの外に姿を見せると、公園通りが騒然となった。帰国から4日目。「多少は想像していたけど凄い」と本人も驚く日本のフィーバーぶりはまだ静まってはいない。「僕はまだボーッとしているけど周りが敏感。本当はもっと出歩きたいけど、そうさせてもらえない」。この日もSPにがっちり警護され、ちょっと困ったように笑った。

 リフレッシュといえば、13日の帰国会見で「食べたい」と話していたノドグロやアユは既に十分に食べられたようだ。「東京でも(1日だけ帰省した)松江でも、いっぱい食べました」と幸せそうな笑みを浮かべ、「日本に帰って1つの任務を果たせた」とミッション達成の喜びを語った。「気持ちをリフレッシュするのが一番」と帰国後はラケットも握っておらず、心身の回復を優先し、次なるミッションに照準を定めている。

 次戦は22日開幕のマレーシア・オープン。その後には、唯一の日本開催ツアーとなる楽天ジャパン・オープンが控えている。凱旋優勝への期待はかつてないほど大きく膨らんでいる。大会には全米オープンで4時間超えのフルセットマッチを演じたラオニッチ(カナダ)やワウリンカ(スイス)も参戦予定。「なるべくなら当たりたくない」と言ったのは本音だろうが「彼らとは必ずタフで長い試合になる。少ないチャンスを見つけてなるべく早めに勝てるようにしたい」という意気込みも示した。

 5セットマッチの4大大会とは異なり、通常のツアーは3セットマッチ。その分、空き日がなく連戦となるため、体力的にも“時短マッチ”は優勝への鍵を握る。「全米の準優勝は喜びと同じくらい悔しさがあった。まだまだ燃え尽きてはいない」。ノドグロを食べてひとまず食欲は満たされた。しかし錦織の勝利への飢えはまだ満たされてはいないようだ。

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2014年9月17日のニュース