康生監督丸刈り 高藤「重大なルール違反」で自らケジメ

[ 2014年9月15日 05:30 ]

頭を丸め、選手の規律違反を報告する柔道男子日本代表の井上康生監督

 柔道全日本男子の井上康生監督(36)が14日、全日本ジュニア体重別選手権が行われている埼玉県上尾市の埼玉県武道館で会見を開き、先月の世界選手権期間中に60キロ級代表の高藤直寿(21=東海大3年)に「重大なルール違反があった」として、強化指定を最高のAからBに降格させたことを明らかにした。井上監督自身も丸刈りで“けじめ”。選手に日本代表の自覚を促すために、自ら身をもって覚悟を示した。

 試合を見つめる強化委員たちの席に、青々とした頭の人物が現れた。井上監督、その人だった。前日行われた強化委員会で、ロシア・チェリャビンスクでの高藤の行動に対する責任を表明。その上で、自らバリカンで5ミリに刈り、この日の会場に姿を見せたのだ。

 大会終了後、緊急会見した井上監督は「世界選手権における高藤選手について、全日本チームとしてルールを破る行動があった。強化委員会で本人に処分を下したが、私も指導力不足で情けない。自らに対する戒め、けじめです」と説明した。「重大なルール違反」については説明を避けたが、関係者によると、チームの集合時間に複数回、遅刻したというものだという。

 だが“ただそれだけのこと”では済まさないのが井上イズムだ。「就任以来、“最強かつ最高の選手たれ”というのが私の考え」とした井上監督は「柔道選手は日本スポーツ界の見本となるべきだと思っている」と続けた。本人の処分は連盟内の強化指定であり、待遇そのものはほとんど変更がない。昨年の世界選手権を制し、今年も銅メダルを獲得したエース候補に自覚を促すためには、自らの“処分”も必要だというのが、その真意。昨年の暴力的指導問題発覚後、柔道界に対する冷ややかな視線も、くみ取ったものだった。

 高藤自身もこの日、井上監督と直接対話。「事が起きてからずっと反省はしているようだ」と同監督は話し「彼が日本中の人に慕われる柔道家になれるか、今後も指導していきたい」と神妙な表情を浮かべた。アテネ五輪以来となる丸刈りが、チーム引き締めの鍵を握るか。

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