最軽量67キロの育盛引退 体力的に限界、0勝1敗で幕

[ 2014年9月15日 05:30 ]

名古屋場所3日目の前相撲で乙川(左)に敗れる育盛

大相撲秋場所初日

(9月14日 両国国技館)
 軽量の珍名力士として話題を呼んだ東序ノ口24枚目の育盛(そだちざかり、17=式秀部屋)が引退したことが分かった。秋場所初日の前日(13日)に師匠の式秀親方(元幕内・北桜)が相撲協会に引退届を提出した。8月27日の健康診断には姿を見せていたが、9月に入って体調を崩し、大阪の実家に戻って病院で検査。体力的に相撲を続けることは難しいと判断し、両親と相談して引退を決断したという。育盛は7月の名古屋場所の新弟子検査で約3リットルの水をがぶ飲みするなどして、67キロの基準ぎりぎりで合格した。前相撲では連敗し、初めてしこ名が載った秋場所の番付では序ノ口の一番下。この日の一番相撲は不戦敗で、0勝1敗で力士人生の幕を閉じた。式秀親方は「稽古に意欲を持ってやっていたのに部屋としても残念。苦しかったことを人生の糧にして今後頑張ってもらいたい」と話した。

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2014年9月15日のニュース