彩香 藍超え20歳360日大会最年少Vへ 70発進

[ 2014年9月12日 05:30 ]

2位発進と好位置につけた渡辺彩香

女子ゴルフツアー 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第1日

(9月11日 兵庫県三木市 美奈木ゴルフ倶楽部=6645ヤード、パー72)
 渡辺彩香(20=ユピテル)が今大会最年少優勝へ向け首位と1打差の好スタートを切った。持ち前の飛距離を生かしてパー5でスコアを伸ばし、4バーディー、2ボギーの70をマーク。06年に21歳83日で制した宮里藍を上回る20歳360日での大会最年少優勝を狙う。69を出した姜秀衍(38=韓国)が単独首位。前年覇者のイ・ボミ(26=韓国)はホールインワンを達成し71で9位につけた。
【第1R成績】

 持ち味を存分に生かせば、この結果も納得だ。1Wの平均飛距離260ヤードの渡辺が4ホールあるパー5で3バーディーを稼ぎ70をマーク。初日を首位と1打差で終え、「ロングホールを大事にしようと思っていて3つ取れたのは良かった」と満足そうにうなずいた。

 前半のインはパープレーだったが、後半にスイッチが入った。1番パー5で5メートルを入れてバーディーを奪うと、2番でも連続バーディー。520ヤードの7番パー5は第1打をフェアウエーに置くと、ピンまで257ヤードをフォローの風にも乗って3Wで2オンに成功。この日4つ目のバーディーを物にした。

 20歳360日で最終日を迎える今大会は憧れの人を超える好機だ。大会最年少優勝は宮里藍の21歳83日。「(記録は)知っています。(記録更新も)ちょっとだけ意識しています」と野望を明かした。宮里とは今年のワールド・レディース・サロンパス・カップで同組となった時に勇気を振り絞って海外メジャーでの練習ラウンドをお願いした。夢がかなったのは全英女子オープン。ゴルフだけではなく、米国生活のことなどいろいろなことを教えてもらったという。「すてきな女性。凄く憧れます」と尊敬する気持ちはさらに高まった。

 3月のアクサ・レディースでツアー初優勝を飾って以降、トップ5に入ったのは1回のみ。足踏みが続いていたが、4週前のNEC軽井沢72ゴルフで10位、続くCATレディースで5位と再び上昇気配に入った。「2勝目はメジャーでと思っています」。照準を合わせてきた気持ちの強さも頼もしい。

 コースセッティングアドバイザーを務める岡本綾子の予想優勝スコアは15アンダー。「15アンダーと言っている方がいるなら、15アンダーで回りたい」と実質の優勝宣言も飛び出した。将来性豊かな20歳が藍超えの新記録Vへ一歩、踏み出した。

続きを表示

2014年9月12日のニュース