錦織両親も偉業見守った…「ここまで長かったと言えば長かった」

[ 2014年9月4日 11:11 ]

全米オープン男子シングルスで錦織圭選手が4強入りを果たし、観客席で大喜びする母恵理さん(2列目右端)ら。左下はマイケル・チャン・コーチ

 日本男子のエースが偉業を成し遂げた。3日にニューヨークで行われたテニスの全米オープン男子シングルス準々決勝で錦織圭(24=日清食品)がスタニスラス・ワウリンカ(スイス)を破り、同種目の日本選手で1918年大会の熊谷一弥以来で96年ぶりとなる4強入り。熱戦を両親が見守り、盛大な拍手が送られた。

 13歳で島根県の松江市から米国へ送り出して、11年。4時間を超える試合が終わると、関係者は大きな喜びに包まれた。父清志さん(58)は「この舞台を目指していたとはいえ簡単にはいかない世界。けがもあり、ここまで長かったと言えば長かった」と、浮き沈みのあった道のりを思い出していた。母恵理さん(54)は「感動する。トレーナーが大丈夫と言っていたので、体の心配はしていなかった」と喜んでいた。

 日本テニス界の歴史的瞬間を見届けるため、急きょニューヨーク入りした日本テニス協会の内山勝専務理事(70)は「感動としか言いようがない」と語り、協会の強化本部長を務めるデ杯日本代表の植田実監督(57)は「彼ならこの先もいける」と、さらなる活躍に太鼓判を押した。(共同)

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2014年9月4日のニュース