過去2戦2敗の強敵…錦織「最後まで勝てるとは思っていなかった」

[ 2014年9月4日 11:00 ]

激闘を終え、ワウリンカと健闘を称え合う錦織(AP)

テニス全米オープン第10日

(9月3日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 4時間19分の死闘となった4回戦から中1日。この日も4時間を超え、フルセットにもつれ込む激闘となった錦織は、ワウリンカの返球がネットにかかって勝利を手にするとガッツポーズで喜びを表現した。

 前身の全米選手権を含め、全米オープンでは日本選手として1918年大会の熊谷一弥以来、96年ぶりの4強進出。4大大会での日本男子の準決勝進出も、1933年のウィンブルドンでの佐藤次郎以来81年ぶりの快挙となった。24歳の日本のエースは「今は言葉が出てこない」と興奮気味に喜びを表現。過去2戦2敗の相手に勝てるとは「最後まで思っていなかった」というが、日本テニスの歴史に名を刻み「大好きなグランドスラム、全米でいい思い出がまたできた」と語った。

 8月4日に右足の母指球あたりにできた腫れ物を切除し、抜糸を済ませたのは大会1週間前の同19日。開幕前の会見では「当日に痛みがぶり返したら出場も分からない」と不安を吐露していた。それでも試合を重ねるにつれて調子を上げ、この日も「試合が進むにつれて、自信が出てきた」という。準決勝はジョコビッチ―A・マリーとの勝者と対戦するが、「疲労を回復させて再び戦いたい」とさらに上を見据えた。

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