錦織「急にマッチポイントがきたので」 2戦連続4時間超死闘制した

[ 2014年9月4日 08:36 ]

準々決勝でワウリンカを下し、ガッツポーズの錦織(AP)

 全米オープンテニス第10日は3日(日本時間4日)、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで行われ、男子シングルス準々決勝は第10シードの錦織圭(24=日清食品)が、全豪オープン覇者で第3シードのスタニスラス・ワウリンカ(29=スイス)を3―6、7―5、7―6、6―7、6―4で下し、日本選手として1918年の熊谷一弥以来96年ぶりの4強入りを果たした。

 2日がかり、4時間19分の熱闘を制した4回戦から中1日、この試合も4時間15分の大激闘。最終セット、2度のブレークポイントを握られながらもサービスゲームをキープして4―4とすると、第9ゲームはラブゲームでキープ。これで勢いに乗ると、第10ゲームは15―30からワウリンカのダブルフォルトでマッチポイントを握った。錦織のリターンがアウトとなって30―40となるも、最後はワウリンカの返球がネットにかかり、錦織がブレーク。フルセットの激闘を制してガッツポーズで歓喜の瞬間を迎えた。

 錦織は試合後のインタビューで「とりあえずうれしい。今は言葉が出てこない」と笑顔を見せ、「集中力を切らさずに最後までやれたのでホッとしています」と心境を吐露。「最後まで(勝てるとは)思っていなかった」といい、「最後、急にマッチポイントがきたので、攻める気持ちをなくさずにやっていた」と激闘の余韻に浸った。前身の全米選手権を含め、日本選手96年ぶりの4強進出という快挙については「大好きなグランドスラムでいい思い出ができた」と話した。

 準決勝はノバク・ジョコビッチ(セルビア)―アンディ・マリー(英国)の勝者と対戦する。

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