男子が団体世界一!海老沼苦杯も地元ロシアに底力の逆転劇

[ 2014年9月1日 05:30 ]

柔道世界選手権男子団体で優勝し、金メダルを手に喜ぶ日本

柔道世界選手権最終日

(8月31日 ロシア・チェリャビンスク)
 団体戦が行われ、男子は決勝で地元ロシアを3―2で破り、金メダルを獲得した。モンゴル、中国を全勝で下して準決勝に進出した男子は、準決勝では昨年優勝のグルジアに4―1で勝利。完全アウェーの決勝は、2連敗から3連勝で逆転勝利を収めた。2連覇を目指した女子は準決勝でフランスに2―3で敗戦。3位決定戦ではロシアを3―2で破り、銅メダルを獲得した。

 完全アウェーの雰囲気をはねのけ、逆転で有終の美を飾る金メダル。殊勲の5人に胴上げされた男子の井上康生監督は「団体戦は国を背負い、威信をかけての総力戦。私自身、思い入れがあり、優勝したかった。(胴上げされ)格別な思い」と目を細めた。

 決勝の相手はプーチン大統領も応援に駆け付けたロシア。先鋒(せんぽう)で66キロ級3連覇を果たした海老沼がまさかの一本負けとなると、続く大野も敗れ、あっという間に追い詰められた。しかし永瀬、ベイカーでタイに持ち込むと、大将戦では前日の100キロ超級で6連覇を果たしたリネール(フランス)に大善戦した七戸が合わせ技一本勝ち。重圧にも打ち勝った七戸は「絶対に勝ってやろうと思っていた。だから勝てた」。見事な逆転劇で日本男児ここにありを示した。

 ≪女子は銅確保≫女子は2連覇を逃したが、3位決定戦では男子同様に地元ロシアを逆転で破ってメダルを確保。南條充寿監督は「(中堅の)田代が流れを変えて、役目を果たしてくれた」と話した。準決勝のフランス戦では優勢負けした田代だが、ロシア戦では鮮やかに大内刈りを決めて一本勝ち。ヌンイラ、山部につなぎ「満足できる結果じゃないが、一人一人が全力を出し切った。チームメートに助けられ、楽しく試合ができた」と胸を張った。

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