日本 ブラジルに屈し銀も「ハイブリッド6」で成長見せた

[ 2014年8月25日 05:30 ]

<日本・ブラジル>準優勝に終わり肩を落とす木村(左端)ら

バレーボール女子ワールドGP決勝L最終日

(8月24日 東京・有明コロシアム)
 世界ランキング3位の日本は同1位で12年ロンドン五輪金メダルのブラジルに0―3で敗れ、準優勝に終わった。日本が同大会でメダルを獲得するのは、22回目で初めて。真鍋政義監督(51)が2年後のリオデジャネイロ五輪での金メダル獲得へ向けて考案した、1人が複数のポジションをこなす「ハイブリッド6」は発展途上。ただ女王相手に最後まで食い下がり、今年最大の目標である9、10月の世界選手権(イタリア)制覇へ向けて光が見えてきた。

 24―25で迎えた第3セット。石井優希(久光製薬)がチーム最多10得点目となるスパイクを決め、3度目のチャンピオンシップポイントを防いだ。驚異的な粘り腰。5連敗で始まった今大会で確実に成長の跡を見せた。

 「世界一に挑戦したが力負けです。6月6日に集合してから2カ月。選手が新戦術を理解してやり切ってくれたことはプラス」。真鍋監督はそう振り返った。決勝ラウンド4連勝中は通用した「ハイブリッド6」だが、ブラジルのブロックは文字通り高く、的確でことごとく止められた。

 ただ、敵将・ギマラエス監督が「縦の攻撃が有効だった」と話したように、第1セットでは石井のバックアタックが面白いようにブロックの間隙(かんげき)を突いた。未完成の戦術で、ブラジルを苦しめた事実は大きい。集大成となる16年リオデジャネイロ五輪まで2年。主将の木村沙織(東レ)は「世界一を目標にしている。金メダルを懸けた戦いをできたのはいい経験」と前を向いた。

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2014年8月25日のニュース