沙羅 ジャンプスーツのルール改正で海外製着用も視野

[ 2014年8月20日 05:30 ]

スロベニア合宿を終えて帰国した高梨

 ノルディックスキー・ジャンプの高梨沙羅(17=クラレ)が海外製のジャンプスーツ着用も視野に入れ始めた。19日にスロベニアを拠点とした約2週間の欧州合宿を終えて羽田空港着の航空機で帰国。合宿に同行した父・寛也さん(46)は「スロベニアのスーツをテストさせてもらった。生地の裁断の仕方が違うし、空気が抜けていく場所も違った」と国産スーツとの性能差を語った。

 ジャンプスーツのルールは今夏から再び変更され、体との密着度合いの許容範囲が広がった。各国とも冬に向けて開発を続けているが、本場欧州での開発は日本よりも一歩先んじているようだ。高梨がスキー板の使用契約を結ぶ「エラン」はスロベニアのメーカー。スーツに関しても現時点では同国のものに好感触を得ている。さらにジャンプの方も大改造中だ。「足、膝、頭のラインが全然違う」と寛也さんが語るように、より安定した助走姿勢に改良。高梨は「課題だったアプローチも少しは修正できてきた」と徐々に自分のものにしつつある。今月下旬の国内大会から新スタイルの完成度を高めていくことになりそうだ。

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2014年8月20日のニュース