宮城・気仙沼 力士会が被災地に土俵寄贈

[ 2014年8月13日 10:14 ]

 東日本大震災で被害を受けた宮城県気仙沼市に大相撲の十両以上で構成する力士会が寄贈した土俵の落成式が13日、同市で開かれ、会長を務める横綱白鵬関らが出席した。

 直前に白鵬関と横綱鶴竜関が地元産の塩で真新しい土俵を清めた。白鵬関は「この土俵で稽古して、汗をかいて、たくさん思い出をつくって、この国を引っ張ってくれるような人材が育ってほしい」とあいさつした。

 気仙沼市に以前あった土俵は東日本大震災の津波を受けなかったが、被災した市の施設が土俵のあった場所に移転したために使用できなくなっていた。

 気仙沼少年相撲教室の小野寺大耀君(13)は「震災後、仕方なく校庭に円を描き稽古をしていた」と振り返り「土俵は最高のプレゼント。一生懸命稽古に励むことを誓う」と話した。

 白鵬関は落成式に先立って、震災の津波にも耐えた同市出身で江戸時代の横綱秀ノ山雷五郎の銅像が立つ景勝地「岩井崎」を訪問した。

続きを表示

2014年8月13日のニュース